カナヘビ 飼わせていただきます
~身近な生き物を探しに行こう~
昆虫

テントウムシの成虫・幼虫・卵を発見です

9月に入って まだ気温が30℃を超えています。

とある窓が1枚だけ グリーンカーテンになっています。

成長を面白がって 植物のツルを放っておいたら、網戸のあみを乗っ取られてしまいました。

ボロボロの網戸はツルに取られて10cm程しか開きません。

アミはもう助からないでしょうね。

この植物はヤブガラシ。 藪(ヤブ)を枯らしてしまう程の繫殖力が、名前の由来です。

他の植物に覆い被さって、日光不足で 枯らしていくのです。

小さな丸が花で、多くの蜜を出すので多くの羽のある虫が飛んできて利用しています。

先ほど[]と書きましたが、虫のはね は []と書きます。 次のテストに出ます。

この葉っぱにいるアブラムシを食べるために、テントウムシも住み着いていました。

黒のテントウムシ 登場

ツヤツヤの黒い まん丸ボディーに、赤色のポイントが四隅に映えるテントウムシ。

図鑑によるとダンダラテントウと言うらしい。


周りの白いものは、アブラムシの脱け殻だと思います。

ダンダラテントウ

体長は3.7~6.7mm。 南は九州沖縄から本州最北まで普通にいますが、九州から北に行くほど体の色は赤い部分が少なくなり、黒い部分が増えてきます。

九州地方だと赤が多く こんな感じです。⇩

このテントウムシが誰なのか、正確にはわかりませんが ダンダラテントウか、それにとても近い種類だと思います。

今回 私(人間)の撮影したダンダラテントウも関東では黒い部分が多く赤色の部分が少なめですね。

だんだら とは

だんだらは昔、上方(近畿地方)で横縞模様をだんだらと呼んでいたようです。

後に江戸出身の新撰組が だんだら模様を段々(だんだん)→山型〰️〰️と勘違いしたのだとか。

本当~?

新撰組の羽織の袖にある白のギザギザ模様は、今では だんだら模様と呼ばれたります。

南へ旅することがあれば、ダンダラテントウの模様を観察する楽しみができました。

ダンダラテントウの タマゴ

タマゴは 葉っぱの裏に産みつけられていました。

30個位でしょうか。 綺麗に並んでいます。 孵化まで2日~1週間ほど。 長くて2週間なんて事もあるようです。

ダンダラテントウの 幼虫

タマゴから1週間ほどで孵化して、アブラムシを食べて育っていました。

 

天敵のアリとツーショット。

幼虫もテントウムシの種類によって 少し色が違うようです。 数回脱皮してサナギ(蛹)になります。

ダンダラテントウの サナギ

サナギを見つけようと 葉っぱを色々探しましたが、網戸にいました。

サナギが羽化するまで約1週間。 羽化の瞬間は見られませんでしたが、たまたま羽化したての赤ちゃんテントウムシを見ることができました。

羽化したばかりのテントウムシは、色はキレイな山吹色。 模様は まだありません。

下には脱け殻が脱ぎ捨てられています。

今は模様が分からないから、違うテントウムシなのかも知れない と 思いつつ、

それを確認するための時間が、こんなにも かかるとは、今はまだ知りませんでした…

テントウムシの模様が現れるまで

テントウムシの模様って、すぐに浮かび上がるかと思いきや、全然出てこない。

少し歩いては、止まって動かなくなる。 壊れたルンバみたい。

すると、後ろを伸ばしてお尻を高くあげている。観察を続けると、翅(はね)が徐々にはみ出してきました。

サナギから成虫になって、色々と準備があるんでしょうね。


これで目一杯 翅(はね)が伸びきったみたい。


はね、ピーン!

羽化してから ここまで約30分。 模様は まだ浮かんできません。

テントウムシは、子供から大人になっても アブラムシを食べます。
生涯かけて、アブラムシ パーティー!

そんな アブラムシの お話を少し。

アブラムシとアリ

テントウムシはアブラムシを食べ、アブラムシはお尻から甘い汁を出し、アリがそれをもらう。 アリはテントウムシや、ハチを追い払います。

アリとアブラムシの共生は有名です。

アリがアブラムシを守るために 戦うのは勿論のこと、アブラムシを 口に咥えて別の植物に移動させることもあります。 安全な別の植物で育ってほしいとは、何とも えらい話。

クサカゲロウの幼虫は アブラムシの匂いをさせ、アリに襲われずにアブラムシを食べます。 アリの目の前でも気付かれないなんて、超~怖い話じゃありませんか。

アリノタカラカイガラムシミツバアリの巣の中で育てられアリがいないと生きられません。 アリは甘い蜜をもらうため、このカイガラムシを養殖しているんです。

新しい女王アリは巣立つ時、アリノタカラカイガラムシを口に咥えて飛び立っていくのです。
新女王アリとカイガラムシの新生活。 応援したいですね。マジでね。

アリとアブラムシ、カイガラムシ、また他の虫たち との関係は、超々~深いです。 はまると 抜けられなさそうなので、ここで引き返しますよ。

 最近知った アブラムシの秘密

翅(はね)のあるアブラムシは飛ぶわけで、別の植物を求めて移動できるんです。

最初に植物にたどり着いた大人アブラムシ。 そこで産まれた子供のアブラムシ。

「この植物も手狭になってきたわねぇ」

次に産まれた 孫アブラムシには翅があって、新たな植物を求めて実家を後にするようです。

すぐに増えるアブラムシの秘密

春から夏に メスだけでメスを産みます。卵ではなく子供で産まれて10日程で大人になり、また子供を産みます。 1日に5匹程のメスを。

秋から冬に一部オスが産まれ、メスとの生殖で卵を産み 冬を越します。 そこから産まれるのは、メスなんです。 ん~なんか怖い。

身近なアブラムシにも秘密がたくさんありますね。

さあ、君は一体 何テントウなんだい?

本編に戻ります。

色が黒っぽくなってきました。

模様がうっすら見えてきました。 ここまでで、2時間以上経っています。

どんどん行きます。

ここまで3時間。 もう種類がわかったかも。

そして、4時間30分後がこちら。⇩

ダンダラテントウ確定。 結構時間が かかるんですね。

身近な生き物も奥深いですねって、締めたいと思います。

おわり

最後まで読んでいただきありがとうございます。