カナヘビ 飼わせていただきます
~身近な生き物を探しに行こう~
水棲生物

この秋 旧芝川をのぞいてみる

2022年。 この夏の気温が、38℃を超えるなどの暑い日が続きました。

暑いのも寒いのも嫌。そんな私(人間)です。

ここは、埼玉県川口市を流れる旧芝川。

川の水も ゆるやかに流れているが緑色っぽかったり、苔(こけ)の塊が流れていて あまり綺麗じゃない。

それから2ヶ月。 季節はすっかり秋になり、少しは水が澄んできたように見えます。

そんな川の中は、どうなっているでしょうか。

 

水中探索に出発です。

潜水艦[きゅうしば] 発進

…。

… ……、

…… こちら[きゅうしば] 潜航準備よし。

ベント開口よし。 注水開始!

これより潜水艦[きゅうしば]は潜航を開始する…

水中の世界へようこそ

神秘に満ちた この旧芝川には
高度な知識を得た 知的生命体が存在するかも知れない。

諸君の任務はそれを解き明かすことだ。

細心の注意を払って探索にあたってくれたまえ。

旧芝川の水中探索

諸君よくぞ無事に帰還した。

しかし、旧芝川には 未だ解明されていない多くの謎が眠っている。
我々の研究と探検に終わりはないのだ。

諸君が再びこの未知なる川へと帰ってくるのを待っている。

これより下船を開始する。

地上にもどって

大きなコイモロコ(クチボソ)、メダカカダヤシ?を映像に収める事ができました。 この川にはまだカニや水棲昆虫、両生類が生息しています。 またいつか潜ってみたいと思います。

地上からの旧芝川

川辺では、こんな生き物たちを見かけました。

ミシシッピアカミミガメ⇧

ひなたぼっこをしているミシシッピアカミミガメ。 ここは彼らが住むのに 適した環境で、今後も数が増えていくと思われます。

カメその2とコイ⇧

カメは頭から尻尾まで30cm位です。ミシシッピアカミミガメかも。

コイの群れ⇧

この群れは1匹が40cm位です。

コサギ⇧

全長60cmほどの小型のサギ。くちばしと脚は黒いが、足先は黄色。 小魚を狙っていました。


道端にカマキリが現れました。仲間になりたくてコチラを見ている。

カマキリたぶんオオカマキリの茶色バージョン⇧

人に踏まれるといけないので草地に誘導しました。 お元気で!
お腹が大きいので産卵間近でしょうか。産卵時期は8月~10月頃だそうです。

おまけのカダヤシ コーナー!

映像に収めた小さい魚。

これがメダカか、カダヤシか確認作業が終了しました。

カダヤシとメダカの違い

これにより、カダヤシと判明いたしました。

カダヤシのオスは矢印の臀(しり)びれが生殖の為に細長い。
オスメスとも、尾びれが うちわのように丸い。

メダカはオスの臀(しり)びれが、幅広く長い。
メスは徐々に幅が狭くなる。

他に、画像のカダヤシは幼いが、体が大きくなると、
同じサイズのメダカよりも 目が小さく、
メダカは大きな目の周りが青く見えます。

違いは他にもありますが、充分違いが分かったと思います。

お魚の ひれの お名前を知る

⇧ あ、グッピーさん。 トイレ中に失礼します。いいタイミングです。

腹びれ(しり)びれの間から、う◯こが出ています。

あの場所がお尻で、お尻にあるひれが臀(しり)びれと覚えておきましょう。

グッピーとカダヤシの見分け方

カダヤシはカダヤシ科カダヤシ属の魚。 似た魚にグッピーがいます。

グッピーはカダヤシ科グッピー属だそうで、オスのグッピーは派手な色ですが、
地味な色のメスは、パッと見てカダヤシと違いが分かりません。

沖縄ではカダヤシとグッピーが、いろんな 川で繫殖していてゴチャゴチャしているそうです。
そこで、見分け方です。

⇨ ひれの位置で見分けよう!
(捕まえないと判りませんが)

カダヤシは背びれ臀(しり)びれの付いている位置でわかります。

グッピーは、背びれ臀(しり)びれの付いている位置がほぼ同じですが、
カダヤシは、背びれがもっと後ろに付いています。

またひとつ お利口になってしまいました。

蚊を絶やすために来た カダヤシと 難しい話

カダヤシは、グッピーと同じ卵胎生(卵を産まずに直接 子供を産む)です。

メダカは水草などに卵を産み付けますが、
カダヤシはメダカの卵を食べてしまいます。

メダカは卵は食べられたり、水質汚染のせいで数が減っています(卵は水質汚染に弱い)。

そこで、2006年2月に外来生物法施行令により特定外来生物に指定。

これにより日本国内での、輸入、販売、譲渡、飼育、頒布(【はんぷ】広く分け与える事)、が制限を受け最高3年の懲役、または300万円の罰金が課せられます。

飼育等を行う場合は、環境省から許可を得なければいけません。 以前から飼育していても許可が必要になります。

間違って(偶然に)捕獲してしまった場合は、その場で戻せば規制の対象外です。

元々は蚊の幼虫のボウフラ駆除(蚊を絶やす)の為に、アメリカ→台湾→日本へと輸入された魚です。

そして今 新たな生き物に規制が…

ミシシッピアカミミガメとアメリカザリガニが、今後規制されます。

現在 法の規制はありませんが2023年以降に、特定外来生物に指定される見込みです。

詳細については、決定次第 追記いたします。

 

おわり

追記

2023年6月1日(木)、アメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)は[条件付き特定外来生物]に指定されます。 政府がこの日に施行すると、決定しました。

どういう内容かというと

  • 捕まえるのは大丈夫です。
  • ペットとして飼っても大丈夫です。
  • 飼っていたものを、逃がしたらダメです。
  • 飼っていたものに、逃げられてもダメです。
  • 輸入・販売・購入は 原則禁止(教材などで販売購入などあるので、原則付き)
  • ダメをすると、3年以下の懲役または300万円以下の罰金になります。

間違って捕まえた場合

川遊びで網に入ってしまった場合は、その場にもどします。

持ち帰ってしまうと、ペットとして飼育する事になります。

アメリカザリガニは、飼育下で5年ほどの寿命。

アカミミガメは、飼育下で20~40年ともいわれます。

その年月、責任ある管理をしなければいけません。

アカミミガメとは

アカミミガメと書かれていますが、アカミミガメは キバラガメ、カンバーランドキミミガメ、ミシシッピアカミミガメの3種類です。すべて規制の対象です。

日本にいるほとんどは、ミシシッピアカミミガメで、子どもの時はミドリガメとして売られたりしています。

飼えなくなった時は

そういう時が来るかもしれません。

その時は、

  • 他の人に無償で譲るなど、引き取り先を探す。
  • 殺して、自治体のゴミのルールに従って処分する。

残酷な事ですが、飼う前に考えて責任をとれる人がペットとして飼いましょう。

おおまかに紹介しましたが、詳しくは

環境省の 日本の外来種対策のページ を参考にどうぞ。

タップすると、↑リンク先にとびます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。