カナヘビ 飼わせていただきます
~身近な生き物を探しに行こう~
カナヘビ

恋の実り ~産卵&ベビーブーム~

こんにちは。

卵です。


さて、何の卵でしょうか?

そうです! カナヘビの卵です。
(卵には印を付けています)

タマゴ 産まれたらどうしよう

交尾から2週間。

いつの間にか予想外の場所に産み落とされた4つの卵。

この卵達の今後の予定は、

  1. 卵の上側に印を付けられて 逆さまにされないようにされる。
  2. 回収して別の容器で温度湿度管理され。
  3. 孵化(ふか)を待たれる。

①の 上下逆さまにしないのは、孵化の確率が減るからです。

②の すぐに回収するのは、親達に蹴飛ばされて上下分からなくなるからです。 別の入れ物で管理をします。

③は 卵が孵化するまで、通常30日~40日です。その間、霧吹きで水をあげ 温度27~8度前後・湿度60~70%位を目安として管理。(今回の温度湿度で、定番ではありません) 元気に産まれるのを待つのです。

産まれた卵は8㎜位。 卵は霧吹きの水や湿気を吸って育つ とのこと。 卵に水をかけない派が多いようで下から吸わせるみたい。

霧吹きで1度かかったくらいでは、大丈夫です。 自然界は もっと厳しいんです。 たぶん。

では、やってみよう!

卵に印を付けて回収。 床材と水苔を購入。

ミニ容器は、近所のダイソーで買った小さいタッパー3個セット。

床材として、観葉植物のハイドロボールを1袋。 ハイドロボールは保湿性もあるので、こちらもダイソー。

湿らせたハイドロボール上に卵を置きました。 一応、水苔も1袋買いました。 びちょびちょに濡らして卵の近くに置いて湿気多めです。

湿度を保つために 更にミニ容器に入れた物がこちら。⇩(見づらい画像でごめんなさい。)

茶色のハイドロボールの半分位水をいれましたよ。

そのミニ容器はふた付きの容器に入れました。

ふた付きの容器は爬虫類ショップで300円程で、スライドするふたの開き具合で湿度管理しやすいかな~って。 容器 IN 容器です。

置き場は直射日光や風に当たらず、温度変化の少ない場所。

ここから1ヶ月ほど、水やりと温度湿度を見ていきました。

卵 発見から27日目の 23:00

第1カナヘビ発見!

いきなりですか…。

立ち会う事なく、気づいたら産まれていました…。

サイズは6㎝。 平均サイズです。

さすが野生の生き物。 産まれてすぐに歩き回っていたので、発見から40分後にイエコ(ヨーロッパイエコオロギ)のSSサイズを入れたら パクリと食べました。

この最初のベビーを小さな1人部屋に移動。 水は床の一部に水たまりと、ペットボトルのキャップに水を入れ置きました。 おかわりのイエコも1匹追加。

夜に産まれた このベビーを命名[ヨル(仮)]としました。

今日はこれで終わり。 おやすみベイビー。

突然のお別れ

朝です。

ヨル(仮)は元気で、またイエコを食べていました。

親たちも 朝ごはんの時間です。 3匹の入ったゲージのガラス戸を外して、スマホで撮影。 そして人間は お出かけ…

さて問題です。 先ほどの文章に 間違いはあるのか?

いえ、ありません。そのままの行動です。 ということは。

ガラス戸を外したまま お出かけしていたんです。 帰ったら、でかでかと開いたままのゲージ。

中にいたのは、2号(オス)ただ1匹、1匹、1匹…

ただ1匹残ってくれた2号は えらく寂しそう。
残されオスは みすぼらしく見えました。 かわいそうです。

シッポナ(メス)とカナまる子(メス)は、家を出ていきました。

勿論、外の世界に出ていけたなら 生きていけたでしょうが、99.5% 私(人間)の部屋、我がラビリンス(迷宮)の中を さ迷い続ける事でしょう。

永遠に迷子なんです。

僕が 君たちと出会って もうすぐ1年。

まだ小さかった君たち。

捕まえるとき、尻尾を切っちゃってごめん。
今では、すっかり立派なカナヘビに育ってくれました。

手に乗って ごはんも食べてくれたね。
とてもよく 慣れてくれました。

とっても 癒されていましたよ…
今まで ありがとう。

ガラス戸を閉め忘れてごめんなさい。 たまにやるんです。 大ショックです…

さようなら。 出来たら 出て来て下さい!

待ってる。

その他の卵たち

2匹のメス達が いなくなりましたが、2匹の産んだ 卵たちが たくさんありました。

子供が産まれる有精卵(ゆうせいらん)と、
子供には ならない無精卵(むせいらん)がありました。

↑上の画像が、無精卵です。 石のように固かったり、白色ではなく 薄いオレンジ色だったりです。(発見の遅れた卵も あるかもしれませんが。)
印を付けていますが、水分を与えても 変化はありませんでした。

スーパーマーケットにある にわとりの[卵]は、無精卵なので 温めてもヒヨコは産まれません。
ウズラの[卵]は20分の1ほどの確率で有精卵があるとか…

カナヘビ達の卵は合計10個。(のちに、1つだけ発見し、計11個になります。)

タッパーに兄弟ごとに卵をまとめました。

左から先に産まれた順番です。 右が一番小さいですね。
卵は表面の細かい穴から、空気と水分を吸収して大きく育つんです。

一円と比べてこんなサイズです。

撮影のため 日当たりに置いていますが、通常は部屋の中です。 直射日光はいけません。

カナヘビの孵化

カナヘビの卵は気温にもよりますが、30日~50日前後です。 暖かいと早めに孵化します。

うちでは 最初の卵を発見してから27日で孵化していました。

この子は 2番目に孵化していました。

同時に もう1つも顔を出しました!

卵の殻は 軟式テニスのボールのように感じました。

ここまで顔を出していますが、この後1時間程かかって、やっと出てきて歩き回っていました。

いつ卵から出てくるのか 時間が読めない この子は達ですが、
何とか撮れた映像がこちらです。⇩

ふううっ、こんな感じで生まれてきました。

カナヘビ赤ちゃんの飼育の大変さ

飼育下でのカナヘビの赤ちゃんは、生存率が低いそうです。

実際 11個の生まれそうな卵から、10匹の孵化ができました。

残りの 1個は、生まれたのかもしれない微妙なラインでした。

夜中に生まれて、気付く間もなく脱走とか、
ケースを掃除中に、見えなくてティッシュペーパーでケースに押しつけてしまい、
死なせてしまったり。

あまりエサを食べなかったり。
もう大丈夫だろうと思っていた子が、急に亡くなってしまったり。

現在は3匹、人工のえさを元気に食べています。

何とか この後の冬を越えてすくすく育ってほしいと思います。

生き物を飼うのは、知識や経験が必要になります。

この経験から もう少しカナヘビ達とお付き合いできるように、と思いました。

終わり

最後までお読みいただきありがとうございます。