カナヘビ 飼わせていただきます
~身近な生き物を探しに行こう~
カナヘビ

カナヘビが卵から、産まれた!産まれない、それぞれの運命…

季節は春!

ソメイヨシノが満開の頃…

卵から、やっと赤ちゃんが産まれてきました!

産卵初心者の新人お母さん(2番さん)の卵。

冬の寒さで温度が保てなかったり、無精卵の卵だったり、なかなか孵化してくれませんでした。

そんななか、やっと産まれて来た カナヘビの赤ちゃん。

元気に育って欲しいと、願うばかりです!

これまでの卵達をふりかえる

case.1

初めての産卵(6個)、1月22日回収
初めて2番さんが卵を産んだのは、1月下旬。

シェルター(隠れ家の事)の中で6個の卵を産んでいました。 気づいた時には、卵は ベコベコに凹んでいました。

卵に付いている黒い点は、卵の上下を変えない為の目印です。 鳥の卵と違って黄身を支える カラザ がなく、上下の移動で潰れてしまう…上側の動物極(小さい)が下側の植物極(大きい)に潰されてしまうようです。 それで卵の成長は止まってしまいます。 上下大事! (新 四字熟語)

卵に霧吹きをして、様子を見る事に…

冬の温度・湿度の低さもあってか、様子を観ていましたが全てダメでした。 画像からはわかりにくいですが、中央の卵は特に薄いオレンジ色で、無精卵と思われます。

case.2

2回目の産卵(4個)、2月2日回収。 朝にシェルター(隠れ家)の中で発見。

前回の卵発見から11日後、2日前までメスのお腹が大きかった。 前日は 私(人間)が体調不良の為、確認せず。 卵は凹んでいました。 霧吹きで水分を与えるも、ダメでした。

case.3

3回目の産卵(4個)、2月14日回収

ガラス扉を閉め忘れ、2匹逃げられる事件発生。のちに バレンタインの奇跡と、言われたとか言われないとか…、それは また別のお話。

前回の卵発見から12日後、造花の草の下から4個の卵を発見。 前日にはメスのお腹は大きかったので、産卵後1日程度です。

一部の卵は凹んでいました。 点1~4の中で4個以外は凹みあり。

回収後に水苔をかぶせ、霧吹きで水分を与えました。 卵のケース内温度が15℃と、低い日もありましたが、パネルヒーターなど温度を上げる対策を行いました。

点2と3はダメでしたが 点1は復活。 のちに、1と4は 孵化しました!

case.4

4回目の産卵(4個)、3月2日回収

3回目の卵発見から16日後、造花の草の下に4個の卵を発見。

画像は10日後の卵。

右が今回の4個。 左は前回の残りの2個。

卵のケース内温度は24℃ほどで、湿度は63%。

右下の卵は徐々に黄色っぽくなり、薄っすらとカビが生えてダメでした。

ダメになってしまう卵たち

卵がダメになる理由

カナヘビにとって、初めての産卵は上手くいかない事がよくあります。 無精卵の確率も高いです。

健康で産卵の経験が多いメスほど、有精卵と孵化の確率が高くなります。

メスの体調不良や栄養不足で、健康な卵が生まれない事もあります。

冬眠をしないと、春の繫殖時期にホルモンバランスが崩れて 有精卵の確率が低くなると言う情報もありますが、私(人間)は確認できていません。

  • 無精卵(未受精卵)とは、産卵したがうまく受精しなかった卵。 水分を吸って大きくなる事もありますが、卵の中で胎児になる事はありません。
  • 有精卵(受精卵)とは、産卵した卵の中で胎児が成長し 孵化できる卵です。
  • カナヘビのメスは、オスの精子を体内に蓄えておけるので数回に分けて、産卵する事が出来ます。(ここでは余談)

へこんだ卵は戻るのか

卵を発見した時、凹んだ卵があります。

原因として挙げられるのが

  • 発見されるまでに乾燥してしまった。
  • メスのお腹に入っている時に、窮屈で凹んでしまった。

などが考えられます。

 

生まれた卵は、空気がたくさん入った軟式テニスボールのようです。(個人的な感想です) 鳥の卵のような硬い殻ではありません。

へこみがあった時の管理は 通常の卵と同じく、

  • 霧吹きで水分を与える。朝・晩 2回ほど。
  • 周りを水苔で囲み水分を与える。

などが挙げられます。

充分に水分の補給が出来ていれば、数日の内に膨らんでくると思います。

 

上は凹んでいた卵
下の左側 ⇨ 数日後、凹みが膨らんだ卵

温度・湿度対策を再確認!

卵は、直射日光を避けて管理します。熱すぎる場合があるからです。

温度は26℃~30℃位、湿度60~70%ほどで管理しています。(自分の理想です)

 

冬場に15~19℃の時もありますが、25℃を目指し 水分を与えて湿度60~70%あれば、孵化までに時間はかかりますが、45日前後で生まれると思います。

夏場の温度が高い時は、風通しを良くして 水分多めに(濡らした水苔を置くとか)湿度を調整しています。 夏場は35℃になった日もありましたが、35日前後で孵化しています。

卵の運命を分けるもの

  1. オス・メスの相性
  2. メスの年齢、産卵経験、健康状態
  3. 温度、湿度
  4. お世話人間の経験と正しい情報、知識

最後に

カナヘビの赤ちゃんが無事に産まれてきても、ここからも問題があります。

  • ちゃんと食事ができるのか。
  • 紫外線を浴びて 元気に生ていけるのか。
  • できたら活き餌(ssサイズのコオロギ)ではなく、人工のえさを食べてほしい。
  • 複数匹が孵化して、仲良く生活していけるのか。(身体の体格差によるケンカ・ストレス)

これらをクリアして、大きく育ててほしいです。

カナヘビを観察するのは面白いです。

一度の失敗であきらめずに、今までの経験を次に生かして育てていきましょう!

 

 

最後の最後に…

 

 

 

 

カナヘビは

 

 

 

 

 

 

 

ヘビじゃないよ~!!!

 

たまに、ヘビ飼ってるの? って聞かれます。

軽い衝撃を受けます。

 

おわり

最後まで読んでいただきありがとうございます!