身近な生き物を観察しているこのブログ。
どこにいても見られる夜空。
身近でもあり 果てなのない場所。
このエリアに注目してみたいと思います。
どこかに宇宙人(生き物)もいることでしょうし!
今回は三大流星群にスポットをあてましょう。
そもそも流星群って何
まず彗星を知る
地球が太陽を一周すると一年です。
一周する間に 地球は宇宙の塵(ちり)にいくつもぶつかります。
宇宙の塵は 彗星が通った跡に残ります 。
彗星は大きさが数キロメートルから数十キロメートルの少天体。
8割が氷で 二酸化炭素や一酸化炭素、微量の塵でできています。それらを撒き散らしながら自分の軌道を回っています。
有名なのは ハレー彗星。 75.32年で一周してくる周期彗星。 前回接近したのが1986年2月9日。 次回は2061年7月28日だそうです。 長生きすれば2度見られますね。
他に気ままな 非周期彗星。一周200年未満の短周期彗星、それ以上の長周期彗星などあります。 ホウキ星とも言いますが結構、塵だらけです。
流れ星を知る
見た時の うれしさ! 無音の光の矢。流れ星って何でしょう。
流れ星は地球の大気に落ちてきた 直径1mm~数cmの塵が 空気との摩擦により、高温になり大気や塵の成分が燃え 光って見えるのが流れ星です。
これを踏まえて 流星群のしくみを想像してみましょう。
流星群のしくみ
地球が太陽の周りを一年間で一周する。 それが地球の軌道です。
彗星の軌道には 彗星から出た塵の帯が出来ています。
想像してみて!
その地球の軌道と彗星の軌道が交差する場所がいくつかあります。 地球が彗星の塵の帯を通過する時、地球の大気に大量の塵がぶつかります。
すると一気に大量の流れ星ができる訳です。
これが流星群です。
そして…
地上から夜空を見上げて見た流星群の さらに奥に見える星座が、○○座 流星群の呼び名になります。
流星群が降ってくる夜空の向こうに しし座があれば、しし座流星群です。
三大流星群の紹介
三大流星群は 毎年安定して見られる流星群、
しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群の3つです。
国立天文台が記した流星出現期間
しぶんぎ座流星群 12月28日 -1月12日 極大1月4日頃 (極大とは活動が活発になる時です)
ペルセウス座流星群 7月17日 – 8月24日 極大8月13日頃
ふたご座流星群 12月4日 – 12月17日 極大12月14日頃
※一般的な出現期間です。数日ずれる事があります。詳しくはその年のデータを参照しましょう。
2022年の三大流星群出現予測
■ 埼玉県川口市 版
しぶんぎ座流星群
しぶんぎ座流星群は 1月に極大(活動が活発な時)なので 新年最初の流星群になります。
極大の時の夜空は こんな感じ。
画像は夜中の2時、北東の方角。 画面下寄りの赤い点が放射点です。
放射点とは そこを中心に 全方位に流星が流れる目安の場所です。
なので夜中の2時より前にも 下から上に向かって 流星が見られると思います。
観察は4日の明け方がおすすめ。
ちなみにしぶんぎとは 漢字で四分儀。象限儀(しょうげんぎ)ともいう。
天体の高度観測に用いられた天文観測器のこと。
現在の88星座には しぶんぎ座は存在しません。1922年に国際天文学連合が88の星座を選定し、当時の壁面四分儀座(しぶんぎ座)は そこから幻の星座になりました。
ペルセウス座流星群
しぶんぎ座流星群から半年も経ちました。 その間にもいくつか流星群がありますが、紹介は後で…
ペルセウス座流星群の原因は スイフト・タットル彗星の軌道上に地球がぶつかるからです。
この場合 母天体はスイフト・タットル彗星になります。
流星の原因になるダストがどこから放出されたものなのか。
その元の場所のことを母天体といいます。
しぶんぎ座流星群の母天体は はっきりとは 確定していません。
ペルセウス座 極大日の前日の夜空
画像中央下寄りの赤い点が 放射点です。 ですが流れる範囲が広く 空全体で見られます。
今年のペルセウス座流星群は 極大時が13日10時頃なので 前日の12日夜~13日明け方の間で観察してみます。
しかし 夜は満月と重なり条件が悪いです。 月を背にして観測しましょう。
ふたご座流星群
この双子はギリシャ神話に出てくる カストルとポルックスの兄弟の事。ちょっと悲しいお話。
極大日の夜空
画像中央上寄り ふたご座の頭(カストル君の頭)の位置が放射点です。 空全体に星が流れます。
極大時間が22時頃ですが、月が半分出ています。 月明りを見ないように観察しましょう。
ふたご座流星群の母天体は かつて彗星だった、小惑星ファエトンです。
彗星だった頃の軌道にダストが残っているのです。 ガスや塵など放出する物がなくなって 小惑星に変わりました。
珍しい例です。
他の流星群はどんな感じでしょう。
2022年 おもな流星群まとめ
流星群名 | 流星出現期間 | 極大日(活動が活発) | 極大時1時間の流星数 |
しぶんぎ座 | 12月28日~1月12日 | 1月4日6時頃 | 45 |
4月こと座 | 4月16日~4月25日 | 4月22日頃 | 10 |
みずがめ座η(イータ) | 4月19日~5月28日 | 5月6日頃 | 5 |
みずがめ座δ(デルタ) | 7月12日~8月23日 | 7月30日頃 | 3 |
ペルセウス座 | 7月17日~8月24日 | 8月13日頃 | 40 |
10月りゅう座(ジャコビニ流星群) | 10月6日~10月10日 | 10月8日頃 | 5 |
おうし座南 | 9月10日~11月20日 | 10月10日頃 | 2 |
オリオン座 | 10月2日~11月7日 | 10月21日頃 | 5 |
おうし座北 | 10月20日~11月12日 | 11月12日頃 | 2 |
しし座 | 11月6日~11月30日 | 11月18日頃 | 5 |
ふたご座 | 12月4日~12月17日 | 12月14日頃 | 45 |
流星群名 | 流星出現期間 | 極大日(活動が活発) | 極大時1時間の流出数 |
※あくまで予測される数字です。最新の情報をご確認ください。
最後に
星を観察する場所は 空が広くて暗い場所。 足元に注意して移動しましょう。
夏は蒸し暑く 虫などいるかもしれません。子供だけでは危ないので 必ず保護者と一緒に行動しましょう。
冬の夜の気温はとてつもなく寒いです。
宇宙人にも気を付けて。安全に広い宇宙を観察しましょう。